アメリカの田舎でビックリ動物体験?!

私は新宿の病院でオンライン診療を受けながら16歳でアメリカのサウスダコタ州にある人口200人の町に留学しました。親が福岡の一人親方の費用負担してくれてのアメリカ留学で田舎に行くことを希望して行ったのですが、そこで目にしたものは目を覆うようなものばかりだったのです。

酪農家でなくても、牛、羊、鶏、ガチョウ、などを飼っている家は何軒もありました。私のホームステイ先にもそれらの動物がいました。ある日、シャワーを浴びようとバスルームに入ると、シンクが真っ赤な水で一杯でした。しかも何やら大きな塊が浮いています。なんと、食用にさばかれたガチョウの血抜きをしていたのでした。気持ち悪くて見ないようにしてシャワーを浴びて部屋に戻りました。

翌日、ガチョウが食卓に上っても、どうしても手が出ませんでした。また別の日、ホストファミリーと一緒に近くの酪農家に牛乳を買いに行きました。そこでミルクタンクのある作業小屋のような薄暗くて生臭いところに入りました。見ると、奥の方で、その家のご主人がさばいた鶏を処理しているところでした。「うわっ!!」と思わず顔を伏せると足元にかわいいウサギがいたのです。「あ、こんなところに可愛いウサギが…」と、よく見ると、ウサギは全く動いていません。既に死んでいて、なんとその柔らかなお腹を子猫がむしゃむしゃと食べているのでした。

どういう状況だったのかは知る由もありませんが、その後、私が二度と牛乳を買いにその家に行かなかったのは言うまでもありません。もちろん、日本で食べている肉も誰かが動物をさばいて処理してるからこそ手に入るのです。それは分かっているのですが、余りにも生々しくてその頃の私には忘れられない体験になりました。